抄録
左前肢に血管周皮腫を有する犬(9歳、雄、雑種、15 kg)に対して外科的切除と新規光増感剤PAD-S31を用いた光線力学療法(PDT)を併用した治療を実施した。PAD-S31(15 mg/kg)を静脈内投与し腫瘍を十分なマージンをとらずに外科的切除後、レーザー耐性チューブを創床に設置し、皮下組織、皮膚を縫合した。PAD-S31投与2時間後、半導体レーザーで発生させた光(670 nm)を光ファイバーにより誘導後、そのファイバーをチューブ内に挿入し、創床を光照射(200 J/cm)した。PDT実施翌日、食欲がやや低下したが3日以内に回復した。その他の副作用はみられなかった。現在2年が経過しているが、再発はみられない。