獣医麻酔外科学雑誌
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原著
犬の多発性直腸腫瘤に対する 直腸粘膜引き抜き術の効果
信田 卓男圓尾 拓也管 慶一郎川村 裕子武田 晴央杉山 大樹石川 剛司井上 明山田 徹伊藤 哲郎斑目 広郎茅沼 秀樹菅沼 常徳
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2008 年 39 巻 1 号 p. 11-16

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抄録
難治性の血便や腫瘤を主訴とする犬の多発性直腸腫瘤で、粘膜に限局した13例に対し、粘膜のみを引き抜く直腸粘膜引き抜き術を実施した。全例で術前に認めた血便は解消し、経過は良好であった。全例の経過観察期間は6~59ヶ月(中央値26ヶ月)であり、この間の再発は認めていない。肛門付近に多発性で粘膜に限局して存在する犬の直腸腫瘤に対して、直腸粘膜引き抜き術は有用であると思われた。
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© 2008 獣医麻酔外科学会
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