獣医麻酔外科学雑誌
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短報
嚢胞性髄膜腫に対し摘出手術を行った犬3例
井尻 篤木吉木 健根本 洋明田中 浩二嶋崎 等前谷 茂樹峯岸 則之中村 晃三森本 陽美記堀 あい米富 大祐中出 哲也
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2010 年 41 巻 2 号 p. 53-57

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抄録

MRIで嚢胞性髄膜腫と診断した犬3例をその画像所見から人医療のナタの分類より、タイプ別に分類し、手術を行った。タイプIIIの症例1、2は造影されている充実性の腫瘍のみ摘出し、タイプIIの症例3は造影されている嚢胞壁と腫瘍の両方を摘出した。その結果、全症例において症状の改善がみられ、症例1は嚢胞の内容液の分泌能が低下し、症例2、3は嚢胞が消滅した。症例3は腫瘍が新たに摘出部位の反対側から発生したが、3年生存している。

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© 2010 獣医麻酔外科学会
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