2021 年 10 巻 2 号 p. 19-24
11才、避妊手術済雌のチワワが健康診断のために来院した。超音波検査を実施したところ、脾臓に蜂の巣状エコー所見が認められ、FNAとリンパ球のPARRの結果からB-cellリンパ腫が疑われた。脾臓摘出術が実施され、マントル細胞リンパ腫(MCL)と診断された。第511病日、体表リンパ節が腫大しB-cellリンパ腫と診断された。遺伝子シークエンス解析により、脾臓のMCLとリンパ節のリンパ腫は異なり、それぞれ独立して発生したことが明らかになった。このことから、同じリンパ節の悪性腫瘍にも関わらず、脾臓に限局したMCLは脾摘単独で良好に治療可能であると考えられる。