日本獣医がん学会雑誌
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ニムスチンでの治療により長期完全寛解を得た猫の大顆粒リンパ球性リンパ腫の1例
児玉 恵子児玉 和仁
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2022 年 11 巻 2 号 p. 11-16

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抄録

9歳齢、去勢手術済みの雄のマンチカンが元気消失、食欲廃絶を主訴に来院した。腹部超音波検査で腸間膜リンパ節が複数腫大しているのが明らかとなり、細胞診と免疫組織化学の結果から、細胞障害性T細胞由来の大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫が示唆された。nimustine(ACNU)(25mg/m2, 静脈内投与, 3週毎)で治療したところ、807日以上に渡る長期の完全寛解を得た。ACNUの有害事象はグレード1の好中球減少症のみであった。本症例は猫のLGLリンパ腫をACNUで治療し長期生存を得た初の報告である。

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