獣医疫学雑誌
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2) 一般講演要旨
AHP法を用いたBSEサーベイランスの定性的評価手法の開発
山本 健久大橋 毅夫杉山 恵古場 裕司長谷川 専筒井 俊之
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2008 年 12 巻 1 号 p. 23-24

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抄録
BSEは生前診断法が確立されておらず,臨床症状が明瞭でないことや,潜伏期間が4~5年に及ぶことから,各国における本病の浸潤状況を把握するためには一定の規模のサーベイランスを実施する必要がある。このため,OIEが定める国際基準においては,各国が実施するべきBSEサーベイランスの規模(検査頭数に基づくポイント)が定められている。また,これらのサーベイランスの結果から本病の有病率を推定する手法(BSurvEモデル)が,EU各国等が中心となって開発されている。
しかしながら,サーベイランスの結果を評価するためには,サーベイランス結果の定量的な分析のみならず,サーベイランスを実施した獣医システムやコンプライアンスの高さなど,結果の信頼性に関する評価も重要と考えられる。このため,本研究では,定性的な問題を評価する際に用いられる手法であるAnalytical Hierarchy Process (AHP)法を応用して,サーベイランスの質的側面の評価手法の開発を試みた。
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© 2008 獣医疫学会
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