抄録
LD50を求める手法として広く応用されているLichfield and Wilcoxon法のより実用的な使い方を解説した。この報告の特徴は, べき乗キーの付いた電卓を用いること, および計算過程を明らかにするためのデータシート (表1) を利用することにある。その他は原法に準じており, 直線性を検定するためのX2値を求める計算図 (図1) , および観察死亡率0または100%の修正値を求める表 (表2) を, 原法から転載した。以上の図表などを用いることによって, LD50とその95%僧頼限界が容易に求められることを, 一般的な説明と例題について詳細に述べた。