獣医科学と統計利用
Online ISSN : 1884-5606
ISSN-L : 0913-5499
1981 巻, 7 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 辻 紘一郎, 龍味 哲夫
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 1-6
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    霊長目の中で最も下等な原猿類に分類されるツパイ (Tupaia glis) の特性を検索することを目的として, 体温と活動の日内変動の観察ならびに変動パターンの解析を時系列解析の手法を用い実施した。
    供試動物は自家繁殖したツパイ3頭 (成熟雄) で, 実験は恒温, 恒湿, 14時間点燈・10時間消燈の動物室で実施した。体温の測定はテレメトりーシステムにより行った。すなわち, 体温用transmitterを外科的手術により腹腔内に装着し, 無拘束の状態で受信・記録した。同時に活動量記録装置「ANIMEX」を用いて, 活動量の測定を行った。
    ツパイの体温は夜間に低く, 35~35.5℃に下がり, 昼間には39~40℃にまで上昇する, 昼夜の差がある二相性のパターンを示した。活動は昼間に集中し, 夜間はほとんどみられなかった。また, 体温と活動のパターンを時系列解析した結果, 24時間周期のいわゆるcircadian rhythmと3~4時間の活動とよく一致したultradian rhythmなどが認められた。以上のことから, ツパイがマーモセットなどのサル類と類似したtropical typeの体温変動を示す動物であること, 体温と活動の関係を解析する上で有用な特性を持つことを知った。また, 体温や活動の変動を分析するために, 時系列解析の手法は有用な手段になると考えた。
  • 徳力 幹彦
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 7-11
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 及川 洋司
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 12-16
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
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  • 澤田 敦
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 17-21
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
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  • 一般および簡易尿検査所見による肝臓機能異常の診断
    星野 邦夫, 鈴木 慶信, 香本 頴利, 大脇 雄三
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 22-26
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    数量化理論2類の方法を応用して, 乳牛の一般臨床所見および簡易臨床検査所見から, 肝臓機能が異常な乳牛を診断しようとする研究を行った。
    検討1では, 51頭のホルスタイン乳牛を用いた。
    その結果, 食欲・活力・糞の状態・脈拍・尿の潜血反応および尿のpHの検査所見から, 肝臓機能の異常な牛を診断するための判別方程式を求めることができた。
    検討2では, 検討1で求めた判別方程式が日常の診療で, 肝臓機能が異常かどうかを診断するのに使用できるかどうかをしらべた。
    その結果, BSP (プロムサルファレイン) の排泄能検査によって, 肝臓機能が異常と診断した11頭のうち9頭が, 判別方程式によっても, 肝臓機能が異常と診断された。しかし, BSP排泄能検査によって, 軽度の肝臓機能低下と診断した6頭のうち5頭が, 判別方程式による診断では肝臓機能異常牛と誤診された。肝臓機能が正常な乳牛で, 異常と診断されたものはなかった。
    この研究の結論として, 軽度の肝臓機能低下牛を軽度の異常牛と考えれば, 検討1で求めた判別方程式は, 野外での肝臓機能異常牛のスクリーニング用として応用できると考える。
  • (1) 手法の選び方
    滝沢 隆安
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 27-33
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
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  • ―Lichfield and Wilcoxn法の簡易な使い方―
    平 詔亨, 畠山 英夫
    1981 年 1981 巻 7 号 p. 34-39
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    LD50を求める手法として広く応用されているLichfield and Wilcoxon法のより実用的な使い方を解説した。この報告の特徴は, べき乗キーの付いた電卓を用いること, および計算過程を明らかにするためのデータシート (表1) を利用することにある。その他は原法に準じており, 直線性を検定するためのX2値を求める計算図 (図1) , および観察死亡率0または100%の修正値を求める表 (表2) を, 原法から転載した。以上の図表などを用いることによって, LD50とその95%僧頼限界が容易に求められることを, 一般的な説明と例題について詳細に述べた。
  • 1981 年 1981 巻 7 号 p. 40-41
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/05/31
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