2009 年 62 巻 12 号 p. 947-951
2006年11月から2008年4月の間に動物病院に来院したフェレットの疾病発生状況を調査した.その結果,198頭のフェレットに261疾患が確認された.疾患としては内分泌疾患(34.9%),消化器疾患(17.6%),皮膚疾患(10.3%)などの発生率が高く,泌尿器系,血液・リンパ系疾患がそれに続いた.疾患別では副腎疾患(24.5%),インスリノーマ(10.0%),下痢(6.5%)などの発生率が高く,耳ダニ,腎疾患がそれに続いた.また,腫瘍性疾患の発生率が高い傾向にあった.各疾患の発生年齢には差がみられ,内分泌疾患は中~高齢で,耳ダニは1歳未満の若齢時に,下痢は1歳未満と中~高齢にかけて発生率の増加がみられた.