日本獣医師会雑誌
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日本小動物獣医学会誌
喉頭全切除術ならびに永久気管開口術を行った喉頭扁平上皮癌のシェトランド・シープドッグの2例
山下 傑夫久保 明那須野 豊彦中川 史洋谷山 弘行廉澤 剛
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2010 年 63 巻 11 号 p. 878-881

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抄録

喉頭に発生した扁平上皮癌のシェトランド・シープドッグの2症例に対して,根治または緩和目的に喉頭全切除術ならびに永久気管開口術を実施した. いずれの症例においても術後早期の合併症は認められず,良好な呼吸状態ならびに嚥下機能を維持することができたことから,本手術は犬の喉頭腫瘍に対する有効な治療法であると考えられた. しかしながら2症例ともに,術後4カ月目に原因不明の病態で急死しており,長期的合併症については検討が必要であると考えられた.

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© 2010 公益社団法人 日本獣医師会
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