抄録
新規な猫住血マイコプラズマである‘Candidatus Mycoplasma turicensis’(CMt)の日本の飼い猫501頭における感染の検出を通常のシングル・ステップPCR法により行ったところ,66例(13.2%)の陽性例を検出した.本PCRの検出感度はCMt DNAの47コピーであった.本研究ではCMt感染猫の66頭中では7歳以上(平均10.7±3.27歳)の加齢猫が48例(72.7%)と多く,高齢の猫のCMt感染率が高かった.海外のCMt感染は常に他のヘモプラズマとの複合感染が多いと報告されたが,本研究では26例(5.2%)のCMt単独感染例を検出し,その他40例はMycoplasma haemofelis(17例)および‘Candidatus Mycoplasma haemominutum’(20例)との複合感染例であり,また3種による3重感染が3例存在した.