1958 年 11 巻 1 号 p. 16-22
東京および大阪の各一養鶏場に流行した鶏疫について, 野外発生例に対する検索成績並びに鶏および発育卵への接種成績が, 臨床一病理学的所見を中心として述べられた.
本病はその発生状況, 臨床的症状, 病理解剖的所見, 鶏および発育卵への接種所見, およびPPLOの分離成績からCRDに一致するものであることが確認された.
CRDの診断は, その原因がなお確立されておらぬため, 総合的な判定に待たねばならない. かかる理由から, 診断の基準とせらるべき諸点がやや詳細に討議された