日本獣医師会雑誌
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アルコール不安定乳の研究第2報
牛乳のアルコールテストにおけるカルシウムイオンの影響
中崎 一通
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1960 年 13 巻 11 号 p. 498-500

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抄録
1.牛乳に塩化カルシウムを添加しCa廾を増加した場合, アルコールテストにおける反応の鋭敏度を増加し, また牛乳に蓚酸アンモニアを加えた場合はアルコールテストにこおいて凝固を阻止する作用があるが, この両者の量的関係は
CaCl2+ (NH4) 2C2O4=CaC2O4+2NH4Clの式をおおむね満足させ得るように思われる.
2, 牛乳中にごは塩化カルシウムが常在するように考えられる.
稿を終るにあたり, 多年にわたり供試材料をいただいた水戸酪農業協同組合並びにご援助をいただいた茨城県庁畜産課の方々, 水戸家畜保健衛生所立花所長その他の方々に厚くお礼を申し上げます.
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