抄録
1965年6月にウズラのコクシジウム症に遭遇し, つぎのような知見を得た.
1) 臨床症状は特徴的な所見に乏しく急死する場合が多く, 剖検所見では盲腸の腫大・充出血が認められた.
2) 分離オーシストは卵円形でmicropyle, polar inclusionに欠け, 大きさは16-27×13-23μであった室温では24時間でスポロシストの形成が認められ, 再生日数は3日であった.
3) アンプロリウム0.006%およびアンプロリウム0.006%とフラゾリドン (Nf-80) 0.05%の混与による予防を行なったところ, へい死率は対照群に比べて低い成績であった. また, 治療のためアルファ剤 (パラサロン) を0.2%の割合に飼料に添加したところへい死率を激減させる効果を認めた.
4) 臓器からE. coliを純粋に分離したので, 今後細菌との関係について究明する必要を認めた.