日本獣医師会雑誌
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乳牛における膣脱の病理学的考察
江崎 安一呉 守一白井 弥
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1971 年 24 巻 7 号 p. 361-365

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抄録
膣が脱出する乳牛は, その外陰部が弛緩し知覚が鈍麻しており, 屠殺時には膣が脱出する. 膣脱は膣と外陰部に分布する神経の障害によるものであろうとの観点から, 膣脱牛と非膣脱牛の仙骨神経を組織学的に調べた.
膣脱乳牛の仙骨神経には, いずれもその神経節における神経細胞の変性・脱落, 外套細胞の増殖, 神経束周囲にリンパ球・好酸球の浸潤, 神経線維の膨化・脱髄・空胞化など神経炎の所見を認めた.
非膣脱牛の仙骨神経における変化は, 腸重積牛の他は極めて軽微であった.
乳牛における膣脱の基礎となる発生要因は, 膣と外陰部に分布する神経の器質的な変化を伴う神経障害である.
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