日本獣医師会雑誌
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心筋炎型犬パルボウイルス感染による幼犬の突然死
菅野 剛古津 ひろみ吉田 千央中川 光義松井 高峯古岡 秀文中川 迪夫
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キーワード: , 心筋炎
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1992 年 45 巻 11 号 p. 865-867

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抄録

急死した30日齢, 雑種, 雌の子犬 (症例1) と, 心不全により死亡した30日齢, シェトランド・シープドッグ種, 雌の子犬 (症例2) の2例について病理学的検索を行った. 組織学的検索の結果, 症例1では心筋線維に好塩基性の核内封入体と心筋線維の懐死が頻繁に観察されたが, 炎症性反応等は認められなかった. 症例2では症例1同様に心筋線維の好塩基性の核内封入体が観察され, 心筋炎の像を呈していた. 免疫組織化学的検索において, これらの核内封入体は抗猫汎白血球減少症ウイルス抗体に陽性を示し, また電子顕微鏡による観察では約20nmのウイルス粒子により構成されていた.
これらの結果, 症例1, 2ともに心筋炎型パルボウイルス感染症と診断された.

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