1993 年 46 巻 6 号 p. 507-509
食肉中の残留合成抗菌剤, ジフラゾンとモランテルのイオンペアー法を用いた逆相高速液体クロマトグラフィーによる測定方法について検討した. カラムはFinepak SIL C 18S, 移動相は5mM1-ヘキサンスルホン酸ナトリウムを含む0.1%(v/v) リン酸/アセトニトリル=60/40 (v/v), pH-2.65のものを用いた.両物質の検出はジフラゾンを380nm, モランテルを320nmで行った. ジフラゾンとモランテルの標準物質による検量線は5~200ngにおいて原点をとおる直線性を示した. 検出限界は両物質ともに1ngであった. これら両物質を豚の筋肉と腎臓に添加した場合の回収率は90%以上であった.