1996 年 49 巻 10 号 p. 709-713
キシラジ-ケタミンで麻酔導入したホルスタイン種雌成牛9頭中3頭に0.2%ケタミン溶液 (対照群), 6頭に1%グアイフェネシン-0.2%ケタミン-0.005%キシラジン混合液 (GKX群) を持続点滴投与して60分間麻酔維持した. 麻酔終了後, GKX群の3頭に総キシラジン投与量1.0mg当たりアチパメゾール0.25mg, 対照群にトラゾリン1.0mg/kgを静脈内投与した. GKX群の総麻酔維持液投与量は対照群のほぼ半量であった. 両群ともに心拍数と動脈血圧は良好に維持されたが, 呼吸性アシドーシスと低酸素血症が認められた. 平均起立時間は対照群では30分, GKX群ではアチパメゾールを投与しない3頭で63分, 投与した3頭で9分であった.