乳牛の甲状腺腺癌の1例の臨床および病理所見

竹村 直行; 山上 哲史; 山田 昭彦; 藤田 尚久; 片桐 勝則

doi:10.12935/jvma1951.51.141

竹村直行, 山上哲史, 山田昭彦, 藤田尚久, 片桐勝則

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キーワード: 牛, 甲状腺癌

ジャーナルフリー

1998 年 51 巻 3 号 p. 141-143

DOI https://doi.org/10.12935/jvma1951.51.141

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抄録

ホルスタイン種雌牛 (5歳) の喉頭から頸部腹側皮下に波動感を呈する腫瘤 (径20cm) がみられ, 血清T₄およびT₃濃度は高値を示したが, 腫瘤内容の血様漿液から細菌および腫瘍細胞は検出されなかった. 合併した迷走神経性消化不良と腎不全の対症療法を実施したが死亡し, 腫瘤では病理組織学的に濾胞を形成しつつ増殖する腫瘍性腺細胞とともに, 周辺組織への顕著な浸潤増殖がみられ, 甲状腺癌と診断された.

責任著者(Corresponding author)

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