日本獣医師会雑誌
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猫の東洋眼虫寄生の1例
内田 明彦村田 義彦
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1999 年 52 巻 6 号 p. 388-390

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抄録

1984年に山口市内で飼育されていた日本猫 (雑種, 雌, 6歳, 体重3.5kg) の瞬膜下に線虫7匹 (右瞬膜下3匹, 左瞬膜下4匹;体長9.0~18.0mm) が寄生し, すべてが雌で, 体長のクチクラには条線がみられ, 体辺縁は鋸歯状で, 尾部は短く, その先端は鈍円であった.口腔の発達は悪く, 食道は太くよく発達し, 神経輪は食道のほぼ中央に存在した.陰門は体前方1/3の位置に開口し, 子宮は未熟幼虫によって満たされていた.形態学的特徴からテラジア科Thelaziidaeの東洋眼虫Thelazia callipaedaと同定された.

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