宮崎大学農学部
たばる動物病院
2002 年 55 巻 7 号 p. 437-441
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2歳雄の飼い猫の頸部と腰部に腫瘤が形成された.病理組織学的検査により, それらは集籏した泡沫状マクロファージと巨細胞によって構成された肉芽腫であり, 細胞内には多数の抗酸菌が認められた.しかし, 細菌学的検査において抗酸菌は分離できなかった.腫瘤材料をC3H/Heマウスの腹腔内に接種したところ, 13カ月後に全身性抗酸菌症の所見を示した.これらの結果を総合して, 本症例を培養不能な抗酸菌による猫のレプラ症と診断した.
綜合獸醫學雑誌
日本獸醫協會雑誌
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