日本獣医師会雑誌
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市販鶏肉におけるカンピロバクターの定量検査と分離菌株の血清型
小野 一晃斎藤 志保子川森 文彦後藤 公吉重茂 克彦品川 邦汎
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2004 年 57 巻 9 号 p. 595-598

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抄録

2000年7月から9月にかけて, 4県 (静岡, 埼玉, 秋田および新潟) で採集した市販鶏肉 (むね肉, もも肉および手羽先) 計128検体におけるカンピロバクター (Campylobacter jejnni/coli) の汚染率は75.0%(96/128) であり, 汚染菌数 (MPN法) は陽性96検体中92検体 (95.8%) において103cfu/100g以下であった.また, 分離されたカンピロバクター-192株はC.jejuni (182株, 94.8%) およびC.coli (10株5.2%) に同定され, Penner法による血清型刷では, B群22株 (11.5%), F群16株 (8.3%), C群15株 (7.8%) などで, 型別不能株は47株 (24.5%) であった.

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