日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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アマミトゲネズミ盲腸粘膜におけるラセン状細菌について
九郎丸 正道西田 隆雄望月 公子林 良博
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1981 年 43 巻 1 号 p. 93-95,98

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抄録
奄美大島瀬戸内町にて捕獲されたアマミトゲネズミ5頭(雄4, 雌1)の盲腸粘膜を走査型および透過型電子顕微鏡で観察したところ, 全例とも粘膜表面に, スピロヘータ様のラセン状細菌が多数付着していた. この細菌は長さ3~6μm, 幅0.2μmで, 付着部先端には短い鞭毛を備え, また軸糸を欠くことなどから, いわゆるスピロヘータ類ではなく, スピリルム属に近縁な非病原性のものと思われる.
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© 社団法人 日本獣医学会
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