日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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日本在来鶏の品種分化に関する骨計測学的研究
西田 隆雄林 良博藤岡 俊健次山 盤望月 公子
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1985 年 47 巻 1 号 p. 25-37

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抄録
日本在来鶏9品種, 赤色野鶏および白色レグホンを4群に区分し, 計116の骨格標本の頭蓋骨と肢骨について, 30部位の計測を行い, 多変量解析法によって品種間の比較を試みた. その結果, 以下の品種間の相互関係が形態計測学的に明らかにされた. (1)薩摩鶏と声良は, 主成分分析図上において, 大きさ(第1主成分)では軍鶏に近い位置にあるが, 形(第2主成分)では両者は明瞭に分離し, 薩摩鶏は小国にむしろ近く, 声良は軍鶏に近い位置にある. (2)東天紅と小国は形では重複するが, 大きさでは東天紅は蜀鶏(唐丸)に近い位置にある. (3)比内鶏は大きさ, 形とも軍鶏よりも白色レグホンにより近く, 小軍鶏は形態学的には軍鶏によく類似し, その小型化したものといえる. (4)岐阜地鶏は, 主成分分析図上の形のうえで, 赤色野鶏とは明瞭に区別される.
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