日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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ブタにおける反復腎臓生検による薬剤残留試験法
高橋 雄二城戸 靖雅直井 昌之小久江 栄一
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1985 年 47 巻 5 号 p. 705-709

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抄録
ゲンタマイシン(GM)1mg(力価)/kgを11頭の去勢豚に筋肉内注射後3, 10, 20, 30, 40及び50日目に生検により腎臓組織を採材するとともに各時点で2頭(50日目のみ1頭)を生検直後に屠殺解剖した. 生検は腰け^^.ん^^.部から腹腔鏡を挿入し, その観察下で行った. 血尿以外に臨床症状の異常はみられなかった. 生検試料から得たGMの経時的変化は屠体試料によるものとよく一致した. 生検組織と生検直後に放血殺して得た屠体組織中のGM濃度の間に有意差はみられなかった. 以上の成績から, ブタにおける反復腎臓生検による薬剤残留試験法は実用性があると考えられた.
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