日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
弱毒豚丹毒菌の培養上清及び菌体の免疫原性
沢田 拓士高橋 敏雄瀬戸 健次
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 49 巻 1 号 p. 151-154

詳細
抄録
弱毒豚丹毒菌 (血清型2型) のブイヨン培養液を全培養液, 培養上清, 培養濾液, 菌体及び洗浄菌体に分画し, それらの免疫原性を検討した。各分画の原液あるいは濃縮ワクチンで免疫されたマウスは強毒株 (1a型) の攻撃に対して耐過生存した。各分画のマウス防御率は, 洗浄菌体で低かった他は, 明らかな差は認められなかった。濃縮ワクチンで免疫された豚は同様の抗体応答を示し, 攻撃に対してすべてが耐過生存したが, 培養濾液の免疫性が最も高いと思われた。
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top