日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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ヌードマウスにおける地方病性牛白血病移植腫瘍に対する単クローン性抗体の抗腫瘍効果
落合 謙爾間 陽子藤本 胖小沼 操
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1987 年 49 巻 6 号 p. 1065-1072

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抄録

地方病性牛白血病 (EBL) 腫瘍移植ヌードマウスにおいて, EBLの腫瘍関連抗原を認識する単クローン性抗体c143の腫瘍増殖に与える影響を検討した. c143投与群の腫瘍増殖は, 対照群と比較して有意に抑制された (P<0.05). c143投与群の腫瘍移植部位には, 腫瘍移植後3日からマクロファージの浸潤がみられ, 7~14日に顕著となり, c143の抗腫瘍効果にはマクロファージの反応が関係していると推測された.

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