日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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単クローン性抗体を用いたChlamydia psittaciの抗原解析
関 智代子高島 郁夫有川 二郎橋本 信夫
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1988 年 50 巻 2 号 p. 383-393

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抄録
Chlamydia psittaci P-1041株(ドバト由来)とIzawa株(セキセイインコ由来)を免疫源として27種の単クローン性抗体を作出し,ELISA,蛍光抗体法および補体結合反応を用いて8種類のクラミジア株に対する反応パターンを比較した. 15種の抗P-1041単クローン性抗体は,属特異的,亜種特異的および株特異的な3群にまた12種の抗Igawa単クローン性抗体は,属特異的および亜種特異的な2群に大別された. 属特異的な抗体のほとんどはKIO4感受性,プロナーゼ抵抗性かつ耐熱性の分子量10,000の抗原を認識していた. 亜種あるいは株特異的な抗体は,プロナーゼ感受性で易熱性の分子量40,000または90,000の抗原を認識していた.
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© 社団法人 日本獣医学会
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