日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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牛白血病ウイルス感染リンパ球に対するマイトージェン様作用を示す牛血小板由来因子
築山 恭子小沼 操小田原 輝和見上 彪伊沢 久夫
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1988 年 50 巻 3 号 p. 746-753

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抄録

牛白血病ウイルス(BLV)感染牛プラズマ中に存在するBLV遺伝子発現抑制因子に対して拮抗作用をもつ血小板因子を部分的に精製し,その性状を検討した. この因子は, PH, 熱処理に安定であったがタンパク分解酵素処理で失活した. ゲル濾過法では分子量約15万, 13万, 8.5万および5万の画分に生物活性が認められ, 分子量5万の画分に最も強いプラズマ因子拮抗作用と牛リンパ球に対するDNA合成刺激作用が認められた.

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