日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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ニジマス食細胞の化学発光と反応におよぼす因子
山田 文孝児玉 洋見上 彪伊澤 久夫
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1988 年 50 巻 5 号 p. 1092-1098

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抄録
ニジマス食細胞の化学発光(CL)に影響を与える諸因子について検討した. Vibrio anguillarumあるいはザイモサンを, ルミノール存在下で培養に加えることにより食細胞を刺激した. CL反応はルミノールおよびザイモサン濃度, また食細胞数およびV. anguillarum数に依存した. 新鮮正常ニジマス血清によるオプソニン処理の有無にかかわらず, V. anguillarum生菌は急激で強いCL反応を惹起させた. これに対し, オプソニン処理ホルマリン不活化死菌は緩慢で弱い反応を惹起し, 非オプソニン化死菌は反応を惹起しなかった. 腹腔, 頭腎, 脾臓あるいは末梢血から分離した食細胞はそれぞれ類似のCL反応性を示した.
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© 社団法人 日本獣医学会
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