日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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処女, 妊娠, 泌乳および離乳期のマウス乳腺静脈の大きさの変化 (短報)
岩松 茂西中川 駿大塚 閏一
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1988 年 50 巻 6 号 p. 1262-1263

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抄録
マウス乳腺に分布する静脈の外径を, 処女, 妊娠, 泌乳および離乳期を通して, 実体顕微鏡下で計測した. 腹鼠径部第一乳腺に分布する浅後腹壁および深腸骨回旋静脈の外径は, 妊娠に伴い徐々に大きくなり, 泌乳期で最大となり, 離乳期では著しく減少した. また, 後大静脈, 大腿静脈近位部もほほ同じ傾向を示した. 泌乳期で, 血管の外径が大きくなることは, 多量の血液が乳腺内を循環し, 乳の産生に関与していることが示唆された.
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