日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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犬糸状虫症における肺組織に対するPAP染色の至適条件
田中 公一Atwell R. B.
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1990 年 52 巻 2 号 p. 447-451

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抄録
犬糸状虫(Di)自然感染犬5例および非感染犬5例を用いて, 酵素抗体染色法(PAP)の染色条件を検討した. 至適条件は3%H2O2水(20分), 20倍希釈豚血清(40分), 一次抗体(300倍希釈抗Di血清, 1000倍希釈抗犬IgG血清あるいは1000倍希釈抗犬C3血清のうち一種を20分), 二次抗体(60分), PAP抗体(60分)および0.05%DAB(45秒)を順次反応させる条件とした. その結果, 感染犬の肺組織中に免疫関連物質, 即ち抗原(成熟Di, ミクロフィラリア, 卵)・抗体(IgG)・補体(C3)を明確に認めることができた.
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