1990 年 52 巻 6 号 p. 1297-1300
酵素抗体法を用いて牛のEperythrozoon wenyoniに対する抗体の検出を試みた. E. wenyoni高度感染牛の赤血球から高圧窒素ガス法により分離, 精製したエペリスロゾアから3種類の抗原を作製し, これらとE. wenyoniおよび他の住血微生物感染牛血清との反応性を比較したところ, Triton X-100抽出抗原はAnaplasma centrale, A. marginale感染牛血清との間に若干の交差反応を示したものの, ELISA抗原として使用可能であった.