1990 年 52 巻 6 号 p. 1341-1345
マレック病由来リンパ腫株化細胞MDCC-RP1 (RP-1) には, 複数のMDVゲノムが存在するが, ウイルス粒子は産生されない. RP-1細胞のMDV DNAのサザーンブロット解析によって検出可能な大きさのMDV DNA断片の欠失は認められなかったが, BamHI-H断片1.5キロ塩基対 (kbp) Smal-Pstlサブフラグメントにハイブリダイズする新たな1.4kbpの断片が検出された. この領域の5'側には, MDV DNAの複製開始点と予想されている配列が存在する.