可視化情報学会誌
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多次元多変量光学計測による乱流予混合火炎の可視化
店橋 護志村 祐康福島 直哉
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2011 年 31 巻 120 号 p. 15

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抄録
 自動車用エンジンや発電用・航空機用ガスタービンでは,乱流燃焼がエネルギー変換に用いられている.地球環境問題を解決するには,各種燃焼器の更なる高効率・低環境負荷化が求められているが,これには乱流燃焼機構の解明が必要となる.ここでは,乱流燃焼機構を解明するために開発された最先端のレーザ計測技術について解説する.乱流燃焼は,幅広い時間・空間スケールを有する乱流と幅広い時間スケールを有する複雑な化学反応から成る燃焼が相互に干渉する複雑現象であるため,乱流と燃焼それぞれに対する高精度計測法が必要である.乱流場については最新の二平面ステレオ投影粒子画像流速計(PIV)を,燃焼場については多化学種同時平面レーザ誘起蛍光法(PLIF),ダブルパルスPLIF,多平面PLIF等の最先端の複合計測を解説する.最後に,これらを組み合わせた乱流燃焼の多次元多変量光学計測法を解説し,その将来性を明らかにする.
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© 2011 社団法人 可視化情報学会
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