可視化情報学会誌
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マイクロニードルの開発における可視化
~蚊を模倣した痛みの少ない注射針の開発~
青柳 誠司
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2013 年 33 巻 131 号 p. 25-28

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抄録
無痛針の手本として蚊の針に着目し,高速度カメラと長作動距離拡大レンズを組み合わせたシステムを用い,蚊の穿刺動作の詳細観察を行った.その結果,針が複数本の針が束ねられてできており,そのうちの2本(小顎)の先端部分に独特のギザギザ形状の突起があること,穿刺時に血液を吸引する主要な針である上唇とその左右の小顎の合計3本が,互いに時間的位相差を持って協調動作をしながら穿刺が行われていることを解明した.上唇と,小顎2本の合計3本の針について,それらと同様の形状・寸法を持つ3本の針をマイクロマシニングの技術を用いて工学的に実現した.これらの針を蚊と同様に互いに位相差を持たせて協調動作させ,人工皮膚への穿刺実験を行った結果,穿刺抵抗力が1/3~1/4に低減されることが確認できた.
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© 2013 社団法人 可視化情報学会
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