2019 年 39 巻 152 号 p. 8-11
仮想柔軟物の実時間変形シミュレーションの研究は,コンピュータグラフィックスやバーチャルリアリティ(VR)の分野にて精力的に行われている.特に,仮想柔軟物に触れた際の触感を生成・提示するためには,高い頻度で変形計算を行う必要があり,多くの高速化の研究がなされてきた.
筆者らも,VR分野において,変形計算の高速化の研究の研究を行ってきた.本稿では,これまで筆者らが開発した,オンラインリメッシュ型変形シミュレーション,マルチレート変形シミュレーション,埋め込み変形シミュレーション,オンラインリメッシュ型回転抽出と変形計算による共回転型変形シミュレーション,インパルス応答変形モデルを掃海する.さらに,これらの変形計算の結果を可視化あるいは可触化するアプリケーション,特に医療分野への応用例についても触れる.