1971 年 1 巻 2 号 p. 27-36
以上のように5年間の盛夏期におげるイタリアンライグラスサイレージ主体の乳牛給与試験の結果を、不快感指数を気象環境の指標に用いて、サイレージからの乾物摂取量とサイレージ品質との関係を半旬毎に再計算、整理して考察してみた。Bサイレージそのものが不均質な場合が多かったし不快感指数が乳牛生理だけでなくサイレージの微妙な品質変化にマッチして考察に耐え得るものであるかが疑問であるが、各年度とも一応の相関傾向はうかがえたように考えられる。今後、より高品質、低水分サイレージについてサイレージの品質と乳牛の乾物摂取量と気象環境との関係の検討を続ける必要があろう。