日本草地学会九州支部会報
Online ISSN : 1884-6408
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小型ロールベーラーによる粗飼料調製技術の調査・研究
森本 慎思池上 哲生富田 景子
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2002 年 32 巻 2 号 p. 12-16

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抄録
中山間地域において普及しつつある小型ロールベーラーについてその利用に関する技術等の検討を行った。その結果,
1.イタリアンライグラス, エンバク混播体系は収量性に優れ, また小型ロールベーラーを利用した場合, 作業時間も有効であった。
2.リードカナリーグラスの小型ロール適性について調査を行った。収量についてはベンチャーがパラトンに比べ優れていた。また, 作業時間についてはエンバク, イタリアンライグラス混播体系に比べ若干長かったが, 乾草調製することにより運搬や取り扱いが容易となる。
3.稲わら小型ロールベールサイレージは成分的には乾草わらで保管するより粗蛋白質, 粗脂肪がやや高い傾向があった。
4.小型ロールベールサイレージの保存場所については, 屋内保存の方が屋外保存に比べ品質が優れていた。
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