2024 年 50 巻 5 号 p. 164-168
本研究では,以前の研究でイエ本研究では,以前の研究でイエシロアリの食害促進効果の見られたリン酸二カリウム(DKP)を用いてベイト工法の効率改善が可能かどうかについて検討を行った。試験ではキムタオルにDKPを含浸させ,これをセントリコン・システムTMに組み込んだものを野外のイエシロアリ営巣地に埋設し,無処理との食害量の差を比較した。その結果,試験に用いた1, 5, 10w/w%いずれの処理濃度においても同程度の食害促進効果が見られ,このことから本処理がベイト法の効率改善に資することが示された。ベイト剤へのDKP添加は食害促進により薬剤取り込み効率を改善することで,薬剤使用量の低減を可能にし,より効果的かつ,レスケミカルな防除処理への展開が期待できる。シロアリの食害促進効果の見られたリン酸二カリウム(DKP)を用いてベイト工法の効率改善が可能かどうかについて検討を行った。試験ではキムタオルにDKPを含浸させ,これをセントリコン・システムTMに組み込んだものを野外のイエシロアリ営巣地に埋設し,無処理との食害量の差を比較した。その結果,試験に用いた1, 5, 10w/w%いずれの処理濃度においても同程度の食害促進効果が見られ,このことから本処理がベイト法の効率改善に資することが示された。ベイト剤へのDKP添加は食害促進により薬剤取り込み効率を改善することで,薬剤使用量の低減を可能にし,より効果的かつ,レスケミカルな防除処理への展開が期待できる。