木材保存
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林地におけるアカマツ丸太の青変に対する防虫剤と防黴剤の効果
谷内 博規小岩 俊行升屋 勇人土居 修一
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2006 年 32 巻 4 号 p. 151-158

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抄録

林地で,伐採したアカマッ丸太に対し防カビ剤と防虫剤を用いて青変を防止する効果を検討した。アカマツ青変の端緒として木口面への菌の接触,樹皮下キクイムシの穿孔による菌の接触の2種類が観察されたが,青変拡大の主因は樹皮下の材面におけるキクイムシの穿孔による菌の伝搬であった。木口面からの青変は防カビ剤で菌の生育を抑制し,材面の青変は防虫剤によりキクイムシの穿孔を抑制することでほとんど防止できることが明らかとなった。

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© 社団法人日本木材保存協会
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