木材学会誌
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カテゴリーII
促進劣化試験による木製遮音壁の防音性能の寿命推定
末吉 修三宇京 斉一郎森川 岳町田 初男小黒 正次
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2014 年 60 巻 2 号 p. 107-112

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抄録

木製遮音壁を長期にわたって維持管理するためには,腐朽による防音性能の低下を推定する必要がある。既設の木製遮音壁と同一仕様の試験体をファンガスセラー試験により促進劣化させ,小型の無響箱を用いて音響透過損失を簡易測定することによって,木製遮音壁の寿命推定を試みた。無処理試験体の音響透過損失は,促進劣化開始後24ケ月経過時点ですべて高速道路遮音壁設計要領の基準を下回った。防腐処理試験体の音響透過損失は,42ケ月経過した時点で,ほとんど同要領の基準以上であった。ファンガスセラー試験における木材の劣化速度は屋外の6倍程度と考えられることから,防腐処理した木製遮音壁の防音性能に関する耐用年数は,少なくとも20年と推定できた。

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© 2014 一般社団法人 日本木材学会
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