木材学会誌
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総説
20年後の木材産業のために「木材と人の科学」を活かす方策
杉山 真樹
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2015 年 61 巻 3 号 p. 148-153

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抄録

「木材の良さ」に関するこれまでの研究をアプローチ方法で分類すると,1)木材の良さを木材の物理・化学的特性から説明,2)木材が人間の心理面に与える影響をアンケートや行動観察等の間接的手法で評価,3)木材が人間に与える影響を人間の生理指標から直接的に評価,の3つに分けられる。現在,社会的要請の最も大きい研究分野は3)であるが,中長期的には2)を事例研究からより科学的普遍性のある疫学的研究に発展させることが必要であると考える。また,この分野の研究推進は急務であるが,同時に成果情報の社会への発信を強化することが重要である。

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© 2015 一般社団法人 日本木材学会
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