木材学会誌
Online ISSN : 1880-7577
Print ISSN : 0021-4795
ISSN-L : 0021-4795
総説
未来につなぐ紙パルプ産業
技術革新による低炭素社会の実現
宮西 孝則
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 61 巻 3 号 p. 196-199

詳細
抄録
欧州と日本は,二酸化炭素排出量を削減し,持続可能な成長を目指して製紙産業の将来ビジョンを発表した。欧州は,共晶溶媒,過熱蒸気,超臨界二酸化炭素,再生可能エネルギーを導入して紙パルプ製造工程に技術革新を起し,製紙工場をエネルギーグリッドとして機能させる構想を発表した。日本では,産官学が協力してナノセルロースフォーラムを設立し,木材パルプからナノセルロースを生産する技術を実用化して,高収益をもたらす高度バイオマス産業への転換を図る。
著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本木材学会
前の記事 次の記事
feedback
Top