木材学会誌
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カテゴリーII
5種類の木材保存剤でラミナを処理したスギ集成材の屋外暴露試験による接着耐久性評価(第1報)
接着せん断強さと木部破断率の変化
柳川 靖夫
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2018 年 64 巻 4 号 p. 149-155

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抄録

木材保存剤が集成材の接着耐久性に及ぼす影響を調べるため,5種類の木材保存剤(ACQ,NCU,CUAZ2,NZN,AAC)でスギラミナを処理した後,レゾルシノール樹脂接着剤およびフェノール・レゾルシノール樹脂接着剤を使用して,高密度および低密度の5プライ集成材を作製し,10年間の屋外暴露試験に供した。暴露1,3,5,および10年後に試験片を採取してブロックせん断試験を行い,接着層の接着せん断強さおよび木部破断率を測定した。その結果,ACQ,NCU,およびCUAZ2で処理した集成材の接着せん断強さは,いずれの接着剤でも暴露に伴い低下し,レゾルシノール樹脂接着剤での接着せん断強さ低下率は,フェノール・レゾルシノール樹脂接着剤の低下率よりも大きかった。高密度と低密度との間で接着せん断強さを比較すると,ACQ,NCU,およびCUAZ2を使用した集成材では,高密度の接着せん断強さの低下が大きくなる傾向が見られた。暴露による木部破断率の低下はいずれの集成材でも小さかった。

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© 2018 一般社団法人 日本木材学会
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