2004 年 73 巻 3 号 p. 7-14
上水試験方法では、不揮発性や熱分解性農薬を、HPLC法、HPLCーポストカラム法及び誘導体 化—GC/MS法など異なった分析法で測定することになっており、大変な労力と時間を要している。そこ で、チウラム、カルポフラン、ペンタゾン、2,4-D、トリクロビルなどを含む9種類の農薬成分につい て、HPLC/PDA検出器/蛍光検出器による一斉分析法の適用を検討した。その結果、チウラムを除く8 種類の農薬成分は回収率や変動係数も良好であり、この一斉分析法によって指針値の1/10以下まで定量 可能であることが分かった。