2026 年 39 巻 1 号 p. 19-35
本研究では、クラウドファンディングにおける寄付行動(具体的には、合計寄付額および一寄付者あたりの寄付額)とプロジェクト名称に含まれる具体的記載の関係を実証的に分析し、特定の(顔のわかる)犠牲者効果を検証している。プロジェクト名称に含まれる具体的な記載として、ペットなどの固有名称や病気などの具体的記載の有無を変数化し、特定可能性の変数として使用している。日本のクラウドファンディングプラットフォームで「難病」タグが付された262件のプロジェクトを対象に分析したところ、プロジェクト名称に固有名称や病気などに関する具体的記載が含まれると寄付額を増やすことを発見し(一部例外あり)、特定の犠牲者効果を確認した。