四日市大学論集
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<論説>小売業の経営分析 (2) : GMS を中心に
鈴木 崇之
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1996 年 8 巻 2 号 p. 135-155

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抄録
主要GMS数社の動きを見るに, この10年間の極めて大ざっぱな概要は, 百貨店と対比して浮沈が少なく, 比較的順調な伸びを示してきたということである。したがって平成4年度(平成5年3月期)以降不況に直面しているが, 百貨店と違って実質赤字企業はなく, 相対的に深刻の度合は小さい。しかし見方によっては企業間の格差はより大きくなっており, 今後に問題を残している。分析対象とした企業はイトーヨーカ堂(以下略称の場合イトー), ジャスコ, 西友, ダイエー, ニチイ, ユニーの6社である。これらはGMSを代表するものと考えてよかろうが, その平均的姿はあくまでも平均に過ぎなく, 個別企業の業績などはかなり分散しており, それぞれの問題や対策もまた当然にそれぞれ異なるものと言えよう。
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© 1996 四日市大学
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