2025 年 41 巻 p. 27-36
FEM解析において,降伏等の荷重を低めに得るモデル化を行い安全側の評価をする場合がある.例えば,応力-ひずみ関係で,引張強さ以降の3次勾配をゼロとしたり,降伏点等を規格下限値にしたりすることがあるが,結果への影響の程度は不明確である.本研究では,材料特性のモデル化の違いに着目して高力ボルト摩擦接合継手のFEM解析を実施し,各種荷重へ及ぼす影響を確認した.その結果,3次勾配をゼロとすることで最大荷重が3%程度低く,規格下限値を用いることで降伏,最大荷重が11~20%ほど低くなること,せん断破断のケースで延性破断モデルの有無により最大荷重や伸びへの影響が大きいことなどを確認した.