開智国際大学紀要
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生活科における幼児教育と小学校教育の接続の重要性
冨田 俊幸
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2021 年 20 巻 p. 51-57

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抄録

生活科における学習指導要領では,幼児教育と小学校中学年以降の教育との円滑な接続が求められている。幼児期では,「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を見据え,総合的に指導していくことが重要とし,遊びを中心とした主体的な体験から思考力が生まれていると指摘している。生活科においては,幼児期の教育において育成された資質・能力に基づいて,活動や体験に基づく思考や認識の育成が求められている。 幼児教育から,生活科,さらには中学年理科につながる学習を視野に入れた指導も指摘されており,植物の栽培,成長に関わる学習内容を中学年以降の各教科,特に理科への接続を検討する必要があると考える。観察して気付くとともに,問題解決学習につなげていくことが明記されているが,知識・理解に関する内容も押さえることで中学年理科への円滑な接続となるものと考える。

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